【本】『太陽を創った少年』
14歳で核融合炉を自作した(!!)天才児(ギフテッド)テイラー・
テイラーが科学・
両親の育児方針は、「
危険な研究に興味を持ったときも禁止するのではなく、「信じよ、
自分たちの理解を超えたときは、
子どもの教育のために、仕事と家を変え、
危険な結果になりかねない情熱を実現し、サポートするために、 安全で創造的なあり方を見つけ出す。
彼らのアプローチは-はじめは手探りで、途中からは意図的に選択した-、並大抵の親ができることではない。
自宅の庭で盛大な花火を打ち上げたり、ロケットを打ち上げたり、自宅ガレージに放射性物質をコレクションしたり、あげく核融合炉を作り始めたり…。少なくとも私は発狂しそうだ。
だが、両親が施してくれた、ギフテッドにとって理想的な教育も一助となり、テイラーは14歳での核融合達成という偉業を成し遂げ、さらなる高みを目指して羽ばたき続けている。
危険な分野への好奇心を親に禁じられ、裏庭の小屋で一人で増殖炉を作ろうとして危うく大惨事を起こしかけたデ
テイラーの高まる名声の陰で、早熟な彼に振り回されたウィルソン一家の苦難-
だが、油断するとすぐに「ヘリコプターペアレンツ」-ヘリコプターのように子どもの上空を飛び回って、
まずは子どもたちに自分のヘリコプターを操縦させ、その上で、子どもたちがその世界を探検したり、
ギフテッド教育、親と子どもとの向き合い方、
とにかく分厚く、科学の読み物を読み慣れていないと辛い部分もあるが、腰を据えて読んで良かった。
最後に、本書を通して得た、自分自身の育児への教訓をまとめておく。
① 子供が幼い頃に普通とは違った様々な場面を体験させる
→無理のない範囲にはなるが、土日や平日休みの時にいろいろな場所に連れていく
→様々な場所で情報を集め、彼・彼女らの興味を引き出す
② 子育ての代替物に頼りすぎず、
→習い事を詰め込むより、
(ただし、私自身がやりたいことを抑圧し過ぎない範囲で)
③ 成長型マインドセットを身につけるため、 成功そのものではなく 子供の強みや成功のためにしたことをに注目し褒める
→普段の声がけを「できたね、すごい」と結果を褒めるのではなく、「○○を工夫しているところが良いね」「いいところに気が付いたね」などプロセスに着目して具体的に褒める(これは「学力の経済学」でも触れられていたが)
④ギフテッドの才能開花は運に左右される。すべてのギフテッドが才能を開花させ、幸せに生きられるわけではない
→親は気負いすぎない(すべてをコントロールできるわけではないし、そのために心血を注ぎすぎてもお互い辛い(自分の子どもがギフテッドというほどの才能があるとは思っていないが…)
⑤自分の手に負えなかったら、専門家の支援を仰ぐ
→分からないから禁止する、ではなく、適切な助言者を引き合わせる。メンターを見つける手助けをする(仕事の基本姿勢とも通じる)
⑥ギフテッドがぶつかる壁の一つが学校。環境を整える
→子どもが多感な時期に情熱と才能を発揮できるよう、