第二子復帰後の受難-子の体調不良、いきなりのフル稼働、身体症状、封じないとやっていけないモチベーション-

様々な経緯(さほど余裕がある家庭でもないのに、なぜ二人目を授かったのか)を書く前ではありますが、現在の率直な考え・感情を残すために、記録しておきます。

 

4月中旬に第二子育休から復帰しました。

 

復帰時点で子どもは11ヵ月、保育園での慣らし保育も順調。

第一子出産後の諸経験の中で、夫の家事育児参画もそこそこ(1日3時間は担当)。

復帰前面談で、妥協することなく、自分の希望(勤務時間・場所・復帰直後の業務内容)を伝えて調整。

 

第一子の時と比べて、万全を期しての復帰のつもりでした。

 

が、蓋を開けてみれば、第一子の時以上に過酷な状況に陥っています。

 

第二子の保育園登園率は、約60%(第一子は、80-90%程度)。

復帰後はいきなりお客様プロジェクト、かつリーダーアサイン(希望は完全無視)。

 

1年弱のブランクを取り戻すだけでも精いっぱいなのに、PC設定すら終わらないうちからお客様先でミーティング。

子どものお迎えコールは平均週2回、翌日も登園できないこと多数。

 

幸い、多様な働き方の実現の重要性を理解しているパートナー(会社の中でも2人のみ。希少)の担当プロジェクトであり、若いPMもチーム全員が不幸にならない働き方を実現しようと、話を聞いたり、役割分担の見直しをしたりと協力的です。

この点は、本当に恵まれていると思います。

 

けれども、少なくとも5月前半までの仕事は、プロジェクト全体の肝となる部分であり、代替できる人がいない。

スケジュールが非常に厳しいプロジェクトのため、少しの遅延が致命傷となる。

このような状態にあっては、子どもが体調を崩したからといって、仕事をしないわけにはいかない。

 

結局、子の体調不良時であっても、保育園に行けなかった子の看病の合間に-つまり、子の起床前・子の昼寝中・子の就寝後に-仕事。1日6時間程度の稼働は確保。

そのかいあって、プロジェクトとしての進捗はグリーン。

 

でも、子どもの体調と自分の体調、そして自分の生活はレッド。

「子どもの体調が落ち着くまで、1週間程度の辛抱」と思っていたら、胃腸炎の次は気管支炎、謎の高熱、気管支炎再び…と非常事態が4週間。

その間、上の子は両親が下の子にかかりきりなので、不安定になってイヤイヤが増大。こちらが声を荒げることも増え、イヤイヤが増長。

 

もはや、訳が分かりません。

 

そして、様々な負荷は、私の体調に現れました。

復帰1週間後から、髪が大量に抜けるのです。

 

起床後、髪が首にあたるからと手で梳くと、それだけで10本、20本。

ドライヤーを充てれば、また10本。

勤務中、何もしていなくても、ハラハラと数本落ちてくる。

入浴中は、排水溝の蓋が髪の毛で見えないほど。

 

婦人科と皮膚科を受診したところ、女性ホルモンが原因ではない(つまり産後の一時的なものではない)脱毛症になっていました。

円形脱毛が3か所。女性型脱毛も併発。

脱毛部分が大きく、もはや髪型ではカバーできず、既製品のウィッグ使用(アートネイチャー系列のジュリア・オージェで購入)。

こちらも、大きな脱毛部分を覆うため、人工皮膚の面積が広いものとなり、10万円以上かかりました。

これとは別に、皮膚科の通院費もかかります。

 

さらに、週2以上保育園に行けていないため、病児シッターも利用しています。

1時間あたり2800円、 区から1時間あたり1000円の補助が出るとはいえ、一日あたりの自己負担額は1万円以上。

有給休暇を取得すれば働かなくてもお金がもらえるのに、稼働しても時給相当額はすべて病児シッターに消えていきます(むしろ赤字)。

 

仕事への意欲を持って復帰したにも関わらず、子の体調不良で思うように働けない。

脱毛症まで発症してしまった。お金以上に精神的にきつい。

 

身体的にも精神的にもボロボロだが、第二子の看病と第一子のケアとで、まったく休めない。

お金だって、「人並みに働く」ためだけにどんどん消えていく。

きつい、辛い、哀しい。

 

そうして達した結論が、「仕事へのモチベーションを一時的に捨てる、封じるしかない」というものです。

家事の効率化はある程度以上に実施済、頼りになる実家・義実家は近くにない、アウトソースに使える潤沢な資金もない、子は体調不良続き…という状態では、仕事への情熱を持ち、責任を果たそうとした結果、自分の生活と命を削る状態になってしまっているからです。

 

育休中に参加した育休MBAなどでは、「育児を自分たちでやり切ろうとしない、上手にアウトソースする」という考え方、スキル、具体的な手段を学びました。

けれども、我が家の世帯収入では、アウトソースするにも限界がある。

夫の年収800万円、自分の年収が(短時間勤務で)400万円、世帯年収は1200万円・子一人といった家庭ならば、仮に妻の年収を全額アウトソースに費やしても生活はできるのだと思います。

 

が、我が家は違います。

世帯年収は上記の例の80%以下(手取りでは、当然もっともっと下です)。

夫婦ともに大企業勤務でもない。

夫の収入のみでは、生活費を賄えない(生活水準は慎ましいものの、夫の収入も相応に慎ましい)。

保育料以外に捻出できたとしても、月2万円が限界です。

 

それでも。

育休中に「仕事は大変だけど、大切なものだし、一時的な費用は自己投資と割り切ってキャリアを全うしよう!」という考え方を知った/知ってしまった分、「目先の出費を痛いと考えている自分は、お金の使い方が下手なのではないか」「この程度のことで躊躇してしまうから、自分たちは豊かではないのではないか」と、自分たちの選択に対する罪悪感や間違っている感が消えません。

 

心身ともに健やかな時ならば励みになる考え方・言葉が、弱っている今は自分を大いに傷つける。

 

後から振り返れば、「あのときは思い詰めていたなー」と笑えるのかもしれませんが、とりあえず今は、参っています。

 現状を打開するためには行動あるのみですが、まずは行動できるだけの気力を取り戻すため、この文章を書きました。

 

いつか読み返した時、自分はなんと思うのだろう。

「大丈夫だよ」と言える状態になっていると、良いな。